IPv6 とは?

いま世界中で広く使われているインターネットは,IP(インターネット・プロトコル)という規格で作られています.約30年前に作られた規格で,設計当時には想定し得なかったほどの普及に伴い様々な問題点が出てきました.

こうした問題点を解決するため,新しい規格の普及が求められています.この新しい規格が IPv6(インターネット・プロトコル・バージョン6) です.IPv6 に対して区別するため,IP のことを IPv4 と呼ぶことがあります.

IPv4 と IPv6 は,物理的なネットワーク機器や回線などは共通で使えますが,規格には基本的に互換性がないため,ソフトウェアやサービスはそれぞれに対応させる必要があります.

IPv4 と IPv6 を並行して使うことは可能ですが,(現在ほとんどのユーザである)IPv4 only のユーザは,IPv4 に対応したサイトやユーザとだけ,(これから出てくると考えられる)IPv6 only のユーザは,IPv6 に対応したサイトやユーザとだけ,通信することができます.IPv4 only のユーザと IPv6 only のユーザは直接通信できないので,なんらかの橋渡しが必要になります.

IPv6 アドレス

IPv4 では,133.242.30.133 のような 32bit長のアドレスを,8bit ごと 10進数で表していました.このアドレスは世界中で重複しないように使うため,最大で約43億個のアドレスしか使えません.

インターネット・ユーザの増加によって,43億個というアドレス数では足りなくなってきました.(IPアドレス枯渇問題)

一方,次世代規格の IPv6 は,2401:250:109:100e:0:8152:751:7311 のように 128bit長のアドレスを 16bit ごと 16進数で表します.IPv4 アドレスとは使い方が違うため単純に比較はできませんが,先頭64bit だけを使ってアドレスを振り分けたとしても,43億かける43億個という膨大なアドレス数を使うことができます.

Dr.Net Survey